準備組合設立の趣旨
かつて能代市の中心商店街として繁栄を誇った畠町商店街も店舗の廃業や閉鎖が相次ぎ、現在は広い区域内にお店がチラホラ点在するだけになって
しまいました。
昭和30年代に建てられた建物は老巧化しすぎて再活用も出来ず、ましてや
連鎖式の建物は壁や柱を共有したつくりになっているため1軒のみの解体も出来ず、まさに八方ふさがりという状況です。 ガランとして朽ちた空き店舗だらけの中心部は、暗く寂しいイメージがあります。
最近、民間で行なわれた「街の住みここちランキング2022」の全県アンケートでも、上位は秋田市、横手市、美郷町、大仙市、にかほ市などに占められ、能代市は下位でした。街づくりの意味でも早急な対応を迫られております。
私たちにとって、この再開発事業は現状を打開できるかもしれない最後の希望だと思われます。老朽化し,危険物になりつつある建物を取り壊し、新たな能代市のニーズに対応した再開発を目指すべく、能代市畠町第一地区準備組合を立ち上げました。
基本構想を練り、市民はじめ、関係者の皆様とともに再開発事業を進めてまいりたいと思います。
理事長挨拶
すべては数年前の『能代商工会議所の駅前・畠町再開発会議』からはじまりました。 その際、畠町のアンケート調査と、土地建物の所有者、権利者の集まりの過程で、 高齢化と地域不在によりリノベーションもままならない状況にあることが判明しました。 ほとんどの方々が中心市街地活性化のために、老朽化して使い道のない現在の建物の 解体取り壊しを希望されております。そのため、わたしたちは畠町第一地区としての再開発準備組合をつくり、 建物取り壊し後の中心市街地の土地をどう能代市民のために有効活用できるかを今年度調査しており、そのおおまかな基本構想が策定された段階で、関係各機関に要望して行く予定です。
平行してその間、専門家による再開発の全国的な新しい流れ、事業化調査など、さらに計画を煮詰め、次年度に次の段階のまちづくり法人化への方向へ若手の人材育成も兼ね、進んでいければと考えております。
そこで、地域に関係する住民・商店・地権者・所有者等すべての人に現状をお知らせしながら、この事業が着手出来るように支援していけるよう関係者の 皆様の連絡網を整備し、情報の共有を図っていきたいと考えております。
また、これから先、新しい街のビジョンや青写真を描く段階にあり、関係者の皆様の要望などがあれば実現に向けて努力してまいりたいと考えております。 様々な考えや、意見をお聞かせ願えれば幸いです。
畠町第一地区再開発の対象地域範囲

沿 革
能代商工会議所能代駅前・畠町再開発検討会議
令和3年11月 準備組合設立
令和4年3月~5月 関係者からの意見、構想聴取
令和4年6月 第1回ワークショップ 能代市役所三階会議室於
令和4年7月 第2回ワークショップと町歩き井戸端会議
令和4年9月 第3回ワークショップ
このほか、毎週火曜日、事務執行部による定例会議を行っております。
組 織 図

新聞掲載記事紹介
北羽新報
秋田魁新報
建設業界紙
まちづくり正式法人化への移行について
市民を含めた数次のワークショップのあと、専門家、業界関係者等より勉強、視察。
令和4年の秋頃までに大まかな基本構想を策定し、能代市行政へ提出
実行の青写真と再開発実施主体やコンサル導入、まちづくり再開発法人の
可否詳細審議
現在進行中の活動
令和4年12月6日(火)
旧料亭金勇に於いて、岩手県紫波町の都市再生整備事業「オガール」の 岡崎正信社長を講師にお迎えして講演会を行いました。参加者は約30名。
内容は以下の通りです。
1.動機を同期させる
「民間」・「行政」・「市民と議会」の3つの輪。
この3つで畠町まちづくりの動機を共有し、利害関係を一致させる。
「なぜ」「何のために」をはっきり言語化できること。
2.マスタープランの存在なくして再生なし
消費活動を目的としない訪問者を増やすこと⇒集客装置(例えば研修ルーム、キッズルームなど) その結果、人が集まりショップが集まる事が大事。
街の快適さのためにランドスケープを大切に。
※マスタープラン→市町村の都市計画に関する基本的な方針
※ランドスケープ→街の景観
計画の先頭を走るのは地主さん(市行政)であるべき。最大地主は能代市。
再開発のエリアは半径200メートル。
次世代、次、次世代にも活用できる。
コンテンツ開発は民間が知恵を絞り先頭を走る(例:猫好き猫村)
若さが大事!補助金が先にありき、はダメ。
令和4年11月2日(水)
中心市街地活性化室に於いて、内部関係者による第1回基本構想検討会議が行われました。参加者は12名。
鈴木理事による「あきた総研」提出のワークショップレポートについて説明
がありました。
内容は、カルチャー、カフェ、コワーキング、チャレンジショップ、保育、
住宅など提案事業内容が多岐に渡りました。
今後検討していきますが『和の街はたまち』を基本理念とし、これに木質化、
景観、再生可能エネルギーなどの要素を付け加え、個々の具体的な事業内容を
吟味、検討して基本構想に要望として反映される予定です。
最終的には次年度以降のコンサルの段階で、採算性や市民の利便性、必要性
などを精査されることになります。
検討会議は西方氏を座長として進めていく事とし、12月下旬に予定している
基本構想の行政提出までの検討スケジュールを決定しました。
令和4年10月28日(金)
畠町再開発準備組合役員会をはたまちITチャオ!会議室にて開催しました。当日出席者は役員総数11名のうち、所用がある方を除き8名でした。
審議の結果、次の案件が決議されました。
解体費見積の件について希望者を募り、いくつかの建物を抽出(サンプル方式)
して今野興業さんより見積をしてもらうこととなりました。
梅田会長より、希望者を募るのは今後進めていきたいとありました。
次にワークショップの件では、9月3日に第3回ワークショップを行い、
あきた総研による予定されたすべての事業が終了したと報告がありました。
その後、報告書が提出されます。
更に9月23日には、西方先生による木質建物勉強会を行ったことを報告
しました。
今後、11月2日水曜日に中心市街地活性化室に於いてワークショップ参加者
(畠町出身)と、畠町第一地区再開発地区関係者を中心として基本構想検討会議
を行うことを決議しました。
12月6日にオガールの社長をお呼びし、講演会を開催する予定。
その後、できれば年内に基本構想について行政に提出したい旨を会議に報告。
とりまとめは西方氏(西方設計)にお願いする方向で進みたいとの提案がされ、
会議で了承されました。
令和4年10月18日(火)
今まで行ってきた勉強会や参加して頂いたワークショップの内容をまとめた報告書が出来ました。「能代市畠町再開発ロードマップ」ぜひご覧ください。
令和4年9月23日(金)
畠町第一地区再開発準備組合の勉強会を開催いたしました。当日、講師に西方設計事務所の西方先生をお呼びし、再開発構想の方向性について意見を交わしました。内容は以下の通りです。
1.木質建造物の建設 ⇒ 現代では建てることが難しくない。
多様な木質建造物が全国に次々と誕生している。
2.エネルギーセンターの活用⇒ 自然エネルギーを利用し電気代を無料化し、
維持管理費充当や売電したらどうか。
現代では収支がとれる。
3.畠町の立地を利活用⇒高台という立地を利用し、能代山本全景(世界遺産、
風の松原、日本海、花火)を見渡せる景観を市民、
居住者、及び進出企業に提供する。
そのために、4~5階以上の建造物が必要。
4.その他
・道の駅のようなマルシェは、駅前と畠町が合わさったような広い面積
では可能。
・天空の不夜城の格納庫は、かっての華やかな中心市街地への誘致には
市民の反対意見が多かった。
やるとすれば、金勇のように40~50%の市民の支持が得られるような
運動をすべき。
令和4年9月3日(土)
畠町第一地区再開発準備組合の第三回目のワークショップが開催されました。当日、能代市役所3Fの会議室で街づくり関係者二十数名が集合し、遠隔講演で横手市職員から横手駅前の再開発事業の説明を受け、国土交通省職員からは再開発事業の進め方などの基本の説明がありました。 その後、ワークショップの参加者による畠町の長所やそれを生かした街づくりなどを話し合いました。
ワークショップは今回が最後で、この後、専門家による意見聴取や先進事例の収集をし、更に畠町内部で練り上げ、基本構想として行政、議会に提案する方向で進めて行く予定です。
令和4年7月18日(月)
高校生、大学生を含めた市民有志による畠町町歩き写真撮影とウォーキングを行いました。その後、能代市役所3階会議室において井戸端会議形式にて、第2回目のワークショップを開催し、写真コンテストを実施。再開発に理解を深めて頂きました。
事務局体制
はたまちわくわく館とはたまちITチャオ!(NPOノースウィンド)
の2極体制で運営しております。
畠町第一地区再開発準備組合事務局連絡先
はたまちITチャオ !(運営:特定非営利活動法人 ノースウインド)
〒016-0821
秋田県能代市畠町10-2
TEL/FAX:0185-52-0067